テクニカル通信│広角レンズの「ゆがみ」を補正 LDC(レンズ歪み補正)

「画面の端がぐにゃっと曲がって見える」
「人物がゆがんで不自然に見える」
そんなお悩みはありませんか?
それは、カメラの広角レンズによる“樽型歪み”が原因かもしれません。
その歪みを自動で補正できる【LDC(レンズ歪み補正)】最新機能をご紹介します。

  1. LDCとは?
  2. 歪みが発生する理由
  3. LDCのON/OFF比較
  4. 使用時の注意点
  5. 設定手順(モデル別)

【1. LDCとは?】

LDC(Lens Distortion Correction)とは、広角レンズ特有の映像の歪みを補正する機能です。
ONにすることで、画面の端に出る樽型の曲がりが補正され、より自然で見やすい映像になります。

【2. なぜ歪みが発生する?】

広角レンズでは、視野を広く確保する代償として、端の映像が内側に丸く曲がる現象(樽型歪み)が発生します。
特に建物の直線、人物の輪郭などが大きく影響を受けます。

【3. LDCのON/OFF比較】

LDC OFF → 壁や柱が丸まって見える

LDC OFF → 壁や柱が丸まって見える

LDC ON → 線がまっすぐに補正され、自然に見える

【4. 使用時の注意点】

  • LDCを有効にすると、映像の一部がトリミングされることがあります(画角がやや狭くなる)
  • 一部の解析機能(例:AI検知など)に影響する場合があるので注意
  • 録画後には補正できないため、現場でのON/OFF判断が重要

【5. 設定方法】

  1. カメラのWeb画面にログイン
  2. 【カメラ】>【画像設定】>【LDC】
  3. 「有効」にチェックを入れて保存
  4. ライブ映像で補正状態を確認
LCD歪み補正設定

※機種により設定方法が異なる場合があります。

Q. すべてのカメラでLDCが使えますか?

→ 本機能は一部の最新モデルに限り対応しています。
対応機種の確認や選定については、弊社までご相談ください。

設置現場で「画面の端が見にくい」「人物がゆがむ」と感じたら、 ぜひ一度、LDC機能をONにしてみてください。
見やすさが改善され、防犯映像の信頼性も高まります。

テクニカル通信│機器設定情報・トラブルシューティング